掲載済み (2025-08-23号)
#079 471文字 • 3分

## 真夏の自由研究〜AIを使って雑にアプリを作ろう!〜

掲載情報

概要

https://developers.freee.co.jp/entry/advent-calendar-2025-summer-1

詳細内容

## 真夏の自由研究〜AIを使って雑にアプリを作ろう!〜 https://developers.freee.co.jp/entry/advent-calendar-2025-summer-1 freeeのエンジニアが、Geminiを用いて業務上の課題解決に役立つ「ハイフン識別ゲーム」を数分でプロトタイピングした事例を紹介し、AIによる迅速なアプリ開発の楽しさを提示します。 **Content Type**: Tutorial & Guide **Scores**: Signal:4/5 | Depth:3/5 | Unique:3/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 94/100 | **Annex Potential**: 91/100 | **Overall**: 72/100 **Topics**: [[AIを活用したアプリ開発, プロトタイピング, Gemini, LLM活用事例, 文字コード問題]] freeeの新卒エンジニアであるkochan氏が、社内企画「真夏のアドベントカレンダー」の一環として、AI(Gemini)を駆使し、業務上の具体的な課題解決に繋がる「ハイフン識別ゲーム」を短時間で開発した事例を共有します。この取り組みは、日々の問い合わせ対応において、ASCIIハイフンマイナス「-」(U+002D)と酷似するが意味が異なる文字(例:半角カタカナ長音記号「ー」(U+FF70))の識別が困難であるという、エンジニアが直面する実務上の課題を背景にしています。これらの類似文字は検索不具合などを引き起こし、原因究明に時間を要するため、迅速な識別能力が求められていました。 氏がプロトタイプしたゲームは、10×10のグリッド内にランダムに配置された類似文字の中から、唯一の正しいハイフンを見つけ出すというシンプルなものです。誤った文字を選択した際には、その文字のUnicodeコードポイントが表示され、ユーザーの識別眼を鍛える設計になっています。特筆すべきは、このアプリの開発にGeminiが活用された点です。kochan氏は当初、方針の壁打ち程度に留める予定だったものの、技術スタック(単一HTMLファイル内で完結)や動作環境、詳細なゲームロジック(カウントダウン、特定Unicode文字の利用、正誤判定時の表示内容)を具体的に指示したプロンプト一つで、Geminiが数分で動作する完全なコードを生成したことに驚きを隠しません。 この事例は、ウェブアプリケーションエンジニアがLLMをいかに実用的に活用できるかを示すものです。複雑な開発環境の構築や大規模なコーディングを伴わない「雑なアプリ」であっても、明確な意図と適切なプロンプトがあれば、AIがアイデアを迅速に具現化する強力なパートナーとなることを証明しています。日々の業務で遭遇する小さな不便を解消するためのツール開発や、新しいコンセプトのPoCを素早く行う際に、本記事で示されたようなAIとの協業モデルは、開発プロセスの効率化とイノベーション創出に大きく貢献するでしょう。