掲載済み (2025-08-23号)
#055 453文字 • 3分

## Every question you ask, every comment you make, I'll be recording you

掲載情報

概要

https://www.theregister.com/2025/08/18/opinion_column_ai_surveillance/

詳細内容

## Every question you ask, every comment you make, I'll be recording you https://www.theregister.com/2025/08/18/opinion_column_ai_surveillance/ AIチャットボットはユーザーの対話をデフォルトで記録・保持しており、プライバシー侵害の深刻なリスクがあることを指摘し、注意喚起している。 **Content Type**: 🤝 AI Etiquette **Scores**: Signal:4/5 | Depth:2/5 | Unique:4/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:5/5 **Main Journal**: 74/100 | **Annex Potential**: 76/100 | **Overall**: 76/100 **Topics**: [[AIプライバシー, データ保持, チャットボット, 情報セキュリティ, ユーザー意識]] 最近、AIチャットボットの利用者が自身の質問が検索エンジンに公開されていたことに驚きを示したが、筆者はこれは当然の成り行きであると指摘する。OpenAI、Google、Anthropicといった主要なAIサービスは、ユーザーのあらゆる対話履歴をデフォルトで記録・保持している。これはサービス改善、文脈維持、製品分析、そしてLLMの学習データとして行われている。特に、OpenAIは著作権訴訟の一環として連邦裁判所命令により、無料版、Plus、Pro、Teamを含む全てのユーザー対話を保持することが法的に義務付けられており、たとえ「削除した」とユーザーが思っていたり、「一時的なチャット」機能を利用していたりしても、実際にはデータが永続的に保存されている。 GoogleのGeminiやOpenAIのMemory機能のように、AIは過去の対話内容を記憶し、応答のパーソナライズに利用する。これは便利に思えるかもしれないが、同時にユーザーの機密情報がAIの「永久記録」として残ることを意味する。機密性の高い質問(個人的な問題や違法行為に関する相談など)は、データ漏洩の際に悪用されるリスクがある。Anthropicも指摘するように、LLMは企業の内部関係者のようにデータ窃盗に利用される可能性も秘めている。 ウェブアプリケーションエンジニアにとって、この問題は単なるユーザー側のプライバシー意識に留まらない。自身が開発に携わる、または利用するAI統合サービスにおいて、データ保持ポリシー、ユーザー同意、セキュリティ対策の重要性を再認識する必要がある。安易な利用規約の同意や、AIの「無料」性や「便利さ」の裏に潜むデータ利用の実態を深く理解し、ユーザーに透明性を提供し、倫理的なデータハンドリングを設計することが喫緊の課題となるだろう。AIが普及するにつれて、個人情報や機密性の高いやり取りが蓄積されるリスクは高まる一方であり、開発者はサービスの設計段階からこの問題に真摯に向き合うべきである。