概要
https://qiita.com/cozyupk/items/0334ce221d0dddce7023
詳細内容
## OCPバイブコーディングという新概念で人生逃げ切りたい笑 #C#
https://qiita.com/cozyupk/items/0334ce221d0dddce7023
OCPバイブコーディングの概念を実証し、生成AI時代における人間が抽象化設計、AIが詳細実装を担う協業モデルの有効性をC#による日付シミュレータ開発で示します。
**Content Type**: ⚙️ Tools
**Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:5/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:5/5
**Main Journal**: 92/100 | **Annex Potential**: 93/100 | **Overall**: 92/100
**Topics**: [[Generative AI, AI-assisted Coding, Software Design Principles, Developer Workflow, C# Development]]
本記事は、生成AI時代におけるプログラマの役割と生存戦略を巡る考察を展開し、「OCPバイブコーディング」という新しい開発パラダイムをC#の具体的な実装例で検証しています。著者自身の「生成AIの時代に、伝統芸能で自己マンしているのか?」という問いから出発し、Andrej Karpathyが提唱する人間とAIが交互にコードを書き進める「バイブコーディング」の概念を、SOLID原則の一つであるOCP(オープン/クローズドの原則)と結びつけます。
中心となるのは、「人間が抽象層を設計し、AIに具体的な実装を行わせる」というアプローチです。これを検証するため、著者はC#でシンプルな日付・時刻シミュレータの基本構造(秒・分の単位とその抽象基底クラス)をOCPに則って設計。その後、この抽象化されたフレームワークに対し、GPT-5(「ジュニアプログラマーGPT君」)に年・月・日・時への拡張と、閏年判定や月の月末日の動的調整といった複雑なロジックの実装を依頼しました。
実験の結果、GPT-5は人間の設計意図を汲み取り、既存コードを最小限の変更で高品質に拡張できることが示されました。特に、AI自身がDIP(依存性逆転の原則)の軽微な逸脱を指摘し、その理由と将来的な緩和策(Year情報のインターフェース導入など)を提案した点は注目に値します。さらに、AIはIncrement処理の共通化と責務分離を推し進めるリファクタリング案(テンプレートメソッドパターン)まで提示。これは、AIが単なるコード生成ツールではなく、設計原則の理解に基づいた改善提案まで行えることを示唆しています。
本記事の意義は、プログラマが生成AIによって職を失うのではなく、より抽象度の高い設計とAIへの的確な指示出しを通じて、生産性とコード品質を高める新たな協業モデルを築けることを具体的に示した点にあります。質の高い抽象化レイヤーを人間が提供することで、AIを「高品質コードを生成する稀少な人間」の強力なパートナーとして活用できるという、ウェブアプリケーションエンジニアにとって実用的な生存戦略を提示しています。