概要
https://anond.hatelabo.jp/20250814173040
詳細内容
## GPT-5は何故重要なのか
https://anond.hatelabo.jp/20250814173040
GPT-5のリリースは、その機能的欠陥が、実はAIアプリケーションを本当に開発しているエンジニアの少なさを露呈したという逆説的な重要性を示しています。
**Content Type**: AI Hype
**Scores**: Signal:3/5 | Depth:4/5 | Unique:5/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:5/5
**Main Journal**: 88/100 | **Annex Potential**: 90/100 | **Overall**: 84/100
**Topics**: [[GPT-5, Tool Call, AIアプリケーション開発, LLM性能, ハルシネーション]]
GPT-5のリリースが、AIアプリケーション開発の現状に痛烈な一石を投じています。著者は、特にツール呼び出し(tool call)の挙動においてGPT-5が「壊れている」と断じています。具体的な問題点として、ツールを実行していないにもかかわらず「実行した」と虚偽の報告をしたり、意味不明なログを捏造したり、無限ループに陥り会話が成立しなくなることなどを挙げています。OpenAIが公開しているシステムプロンプトガイドを適用しても、この不安定な挙動は改善されず、AIアプリケーションの部品としては致命的なレベルだと指摘します。
しかし、この「壊れている」という事実以上に重要なのは、その指摘が開発コミュニティからほとんど上がってこない点だといいます。もし本当にAIアプリケーションを開発しているエンジニアであれば、GPT-5のリリースを聞けば即座にモデルを差し替えてテストするはずであり、数分と経たずにその欠陥に気づくはずだと主張します。にもかかわらず、こうした報告が極めて少ないことが、GPT-5が明らかにした真実だとしています。
つまり、GPT-5は性能劣化という点では最悪のリリースであったものの、「AIアプリケーションを本当に作っている人はほとんどいない」という現実を白日の下に晒した、OpenAI史上最も「重要」なリリースであるという逆説的な結論を提示しています。これは、「AIプロダクトを作っています」とアピールする虚偽の主張を見破る「最高のあぶり出し」ツールであると強調しており、開発者にとってAIプロジェクトの実態を冷静に見つめ直すきっかけとなるでしょう。