掲載済み (2025-08-16号)
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## 輪読会用の資料をdeckとGeminiとClaude Codeで作った話

掲載情報

概要

https://www.yasuhisay.info/entry/2025/08/14/181053

詳細内容

## 輪読会用の資料をdeckとGeminiとClaude Codeで作った話 https://www.yasuhisay.info/entry/2025/08/14/181053 OSSツール「deck」とLLM(Gemini、Claude Code)を組み合わせ、長文資料から輪読会用スライドを効率的に生成・洗練する具体的なワークフローを詳述する。 **Content Type**: ⚙️ Tools **Scores**: Signal:4/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 86/100 | **Annex Potential**: 84/100 | **Overall**: 84/100 **Topics**: [[LLM活用, 資料作成自動化, プレゼンテーションツール, Markdown, エージェント]] この記事は、LLM(GeminiとClaude Code)とOSSツール「deck」を組み合わせた、輪読会用資料の効率的な作成ワークフローを紹介しています。著者は、普段からLLMを隣に置いて学習しており、その延長で輪読会資料の作成にもLLMを活用しようと考えました。特に、Google SlidesのようなGUIツールではLLMが扱いにくいため、Markdownからスライドを生成できる「deck」に着目した点が重要です。 ワークフローは二段階に分かれています。まず、本の全章といった長文コンテンツからスライドの「叩き台」を生成する際には、長いコンテキストを扱えるGeminiが用いられました。著者は、特定のMarkdownルール(改ページ、YAMLフロントマター、画像の扱いなど)と「要約せず詳細に作成する」指示を与え、Geminiは1章あたり75枚ものスライドを生成する能力を発揮し、資料作成の初期段階を劇的に高速化します。 次に、生成されたスライドの「洗練」と「内容理解の深化」にはClaude Codeが活用されます。Geminiが作成した叩き台はそのままでは発表しにくいため、著者は原本と照らし合わせながら、表現の修正指示や内容に関する質問をClaude Codeに投げかけ、理解を深めていきました。この段階では、個別のスライド範囲での作業となるため、Claude Codeの得意な領域です。また、`deck`の「deck apply」機能により、Markdownの修正が即座にGoogle Slideに反映されるため、LLMとの対話をしながらリアルタイムで資料を改善できる点が強調されています。 このアプローチの大きな価値は、LLMの得意分野を使い分け(長文理解と叩き台生成にはGemini、詳細な調整と対話にはClaude Code)、既存のツール(deck)と組み合わせることで、従来の資料作成プロセスを大幅に効率化できる点にあります。特に、Webアプリケーションエンジニアが技術的な内容を学習し、それをチームやコミュニティに共有する際、この自動化されたワークフローは、手間のかかるスライド作成の時間を短縮し、内容理解と議論により深く集中することを可能にします。これにより、技術学習のアウトプットを最大化し、知見共有のハードルを下げる実用的な解決策が提示されています。 懸念点としては、deckのレイアウト自由度の低さ(画像と箇条書きの並列表示、可変長画像サイズへの対応、表の扱いの難しさ)が挙げられていますが、これらは運用で回避できる範囲であると結論づけられています。