掲載済み (2025-08-16号)
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## POML: Prompt Orchestration Markup Language

掲載情報

概要

https://github.com/microsoft/poml

詳細内容

## POML: Prompt Orchestration Markup Language https://github.com/microsoft/poml Microsoftは、LLM向けプロンプト開発に構造と保守性、汎用性をもたらす新たなマークアップ言語POMLを発表しました。 **Content Type**: Tools **Scores**: Signal:5/5 | Depth:4/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:5/5 **Main Journal**: 91/100 | **Annex Potential**: 90/100 | **Overall**: 92/100 **Topics**: [[Prompt Engineering, LLM開発, 開発ツール, マークアップ言語, VS Code拡張機能]] Microsoftがプロンプトエンジニアリングの課題を解決するため、新たなマークアップ言語「POML (Prompt Orchestration Markup Language)」を発表しました。これは、大規模言語モデル(LLM)向けのプロンプトに構造、保守性、汎用性をもたらすことを目的としています。 従来のプロンプト開発では、構造の欠如、複雑なデータ統合、フォーマットへの高い感度、適切なツールの不足といった問題が指摘されてきました。POMLは、これらを解決するための体系的なアプローチを提供します。 Webアプリケーションエンジニアにとって、このツールの登場は非常に重要です。具体的には、HTMLライクな``や``といったセマンティックコンポーネントを用いることで、プロンプトの可読性、再利用性、モジュール性が向上し、チームでの開発や大規模なLLMアプリケーション構築が容易になります。また、``、``、`<img>`)により、プロンプトの内容と表示形式を分離できるため、LLMのフォーマット感度を軽減し、表現の調整を柔軟に行えます。変数、ループ、条件分岐に対応した組み込みのテンプレートエンジンは、動的でデータ駆動型のプロンプト生成を可能にし、アプリケーションの状態に応じた多様なプロンプトの自動生成を支援します。 開発体験も重視されており、Visual Studio Code拡張機能が提供され、構文ハイライト、自動補完、リアルタイムプレビュー、エラー診断、統合テストなどの機能でプロンプト開発を効率化します。Node.jsやPython用のSDKも用意されており、既存のワークフローやLLMフレームワークへの統合も容易です。 POMLは、プロンプトエンジニアリングをより体系的かつ専門的なソフトウェア開発プロセスへと昇華させるための強力なツールであり、LLMを組み込んだ堅牢なアプリケーション開発を目指すエンジニアにとって、見逃せない進化と言えるでしょう。<table></table>`のような専用データコンポーネントにより、外部データソース(テキスト、スプレッドシート、画像など)をプロンプトにシームレスに組み込めるため、RAG(Retrieval-Augmented Generation)のような高度なデータ統合が必要なユースケースで特に威力を発揮します。 さらに、CSSライクなスタイルシステム(`