概要
https://middlelayer.substack.com/p/i-claude-is-the-drug-cursor-is-the
詳細内容
## I: Claude Is the Drug, Cursor Is the Dealer
https://middlelayer.substack.com/p/i-claude-is-the-drug-cursor-is-the
多くのAIコンシューマー向けアプリは基盤モデルの単なる「販売業者」であり、サプライヤーであるAIラボに依存する脆弱なビジネスモデルを持つと警鐘を鳴らす。
**Content Type**: AI Hype
**Scores**: Signal:4/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:3/5 | Anti-Hype:5/5
**Main Journal**: 82/100 | **Annex Potential**: 84/100 | **Overall**: 76/100
**Topics**: [[AIツールのビジネスモデル, 基盤モデル, 開発ツールの経済性, スタートアップのバリュエーション, サプライチェーン戦略]]
本記事は、現在のAIアプリ市場における「ドラッグトレード」に例えた独自のビジネスモデル分析を展開しています。OpenAIやAnthropicのような強力なAIラボを「化学者」(モデル開発者)、Cursor、Lovable、BoltといったAIスタートアップを「売人」(モデル販売業者)と位置づけ、その関係性を深掘りします。これらの「売人」企業は、モデルを洗練されたUIで包み込み、推論コストを負担し、顧客を獲得することで高額な資金調達と急速な収益成長を遂げています。
しかし、著者は、これらの企業がモデルの価格設定、ロードマップ、そして最も重要な「製品そのもの」をコントロールできないという根本的な脆弱性を指摘しています。上流のAIラボが自社のコアモデルに、売人アプリのキラー機能を直接組み込むことで、後者は存在意義を失うリスクに常に晒されています。実際、Cursorは優れたAIコーディングIDEとしてフルコードベースのコンテキストやセッションメモリを提供しますが、その推論のほぼ全てをOpenAIやAnthropicに依存しています。
この分析は、ウェブアプリケーションエンジニアにとって非常に重要です。日常的に利用するAIコーディングツールやサービスが、実際には自社技術ではなく他社モデルの上に成り立っている場合、その長期的な持続可能性や信頼性は、サプライヤーであるAIラボの戦略に大きく左右されます。将来的に利用しているツールが突然機能変更されたり、サービス停止したりする可能性も考慮に入れる必要があります。つまり、「モデルを所有しない限り、あなたは製品ではない」という本質的な問いを投げかけ、AIツール選定における現実的な視点を提供します。