概要
https://thomasorus.com/i-tried-coding-with-ai-i-became-lazy-and-stupid
詳細内容
## I tried coding with AI, I became lazy and stupid
https://thomasorus.com/i-tried-coding-with-ai-i-became-lazy-and-stupid
AIによるコーディングが生産性向上ではなく、プログラマを怠惰で無知にし、コード品質とセキュリティを低下させる危険性を筆者の実体験を通して警告する。
**Content Type**: Opinion & Commentary
**Scores**: Signal:4/5 | Depth:3/5 | Unique:4/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:5/5
**Main Journal**: 80/100 | **Annex Potential**: 81/100 | **Overall**: 80/100
**Topics**: [[AIコーディングツール, 開発者の生産性, コードセキュリティ, 人間とAIの協業, プログラミング学習]]
記事は、上司の勧めでAIコーディングツールを試した筆者の実体験を通し、AIが開発者の生産性を向上させるという一般的な期待に疑問を投げかけます。当初、TypeScriptのエラー修正など限定的な用途で試すも効果を感じられなかった筆者は、自身のCMSの画像処理機能を開発する際、本格的にAIを活用。結果、わずか30分で約200行のコードが生成され、一見「超能力」を得たかのような感覚に襲われます。
しかし、AIが生成したコードを同じAIにセキュリティ監査させたところ、ディレクトリトラバーサル攻撃やファイルサイズ制限の欠陥、システムファイルの上書きといった多数の重大な脆弱性が判明。AIは問題を認識しながらも最初から安全でないコードを生成したこと、そして筆者が自身でコードを書いていないため全体像を把握できず、脆弱性の修正すらAIに頼らざるを得なかったことが明らかになります。
この経験から筆者は、AIによるコーディングは表面的には「スムーズで、摩擦がなく、力づけられる」と感じるものの、それは「幻想」であると結論づけます。AIは安全でないコードを生成し、開発者を自身のコードベースに対して無知にし、さらには自力で修正する意欲さえ奪い、怠惰で愚かにするという危険性を警告しています。
「AIが私より賢く生産的だから私の仕事を奪うのではない。私がAIに頼りすぎて怠惰で愚かになり、最終的に他の人間に置き換えられるようになるからだ」という筆者の言葉は、ウェブアプリケーションエンジニアにとって重要な警鐘です。表面的な効率性にとらわれず、セキュリティ意識、コードの全体像を把握する能力、そして何よりも継続的な自己学習と技術向上への投資が、エンジニアとしての価値を維持し、将来にわたって生き残るための鍵であると強く訴えかけます。