掲載済み (2025-08-10号)
#237 419文字 • 3分

## How ChatGPT spoiled my semester

掲載情報

概要

https://benborgers.com/chatgpt-semester

詳細内容

## How ChatGPT spoiled my semester https://benborgers.com/chatgpt-semester 学生が共同作業におけるChatGPTの無批判な利用に不満を抱き、質の低い無関係な成果物がモチベーションを低下させる状況を報告する。 **Content Type**: AI Etiquette **Scores**: Signal:4/5 | Depth:1/5 | Unique:4/5 | Practical:3/5 | Anti-Hype:5/5 **Main Journal**: 96/100 | **Annex Potential**: 98/100 | **Overall**: 68/100 **Topics**: [[AI活用における倫理, チームコラボレーション, 生成AIの誤用, AI出力の品質管理, 学習体験の変質]] 著者は、自身のエンジニアリング心理学の授業におけるグループプロジェクトで、ChatGPTの無批判な使用が共同作業の質を著しく低下させ、学習意欲を損ねる実態を報告しています。特に、チームメイトがChatGPTの生成した文章をそのまま貼り付け、その内容がプロジェクトの趣旨と無関係であったり、誤った質問に答えていたりするケースが頻発したと述べています。 「ブロックチェーン」のような無関係なバズワードが羅列されたり、微妙にフォントサイズが異なる箇条書きがそのまま提出されたりするなど、AIが生成した「粗悪な文章の川」を、自分だけが修正するという状況に著者は深く失望しています。共同作業者が月額20ドルのAIツールの「代理」に過ぎないと感じ、プロジェクトへのモチベーションを完全に失ったと明言しています。 この経験は、単なるアカデミックな不正行為の問題に留まりません。AI生成コンテンツを安易に利用することが、共同作業の倫理、チーム内の責任配分、そして成果物の品質にどのような悪影響を及ぼすかを示唆しています。特にエンジニアリングの文脈では、AIツールは強力な補助となる一方で、その出力を評価・理解せずにそのまま流用する行為は、チーム全体の生産性や創造性を阻害し、最終的には人間の関与の価値を損なうことになりかねません。AIを共同作業に組み込む際には、その利用方法に対する明確な「エチケット」と、人間の深い理解と批判的思考が不可欠であることを強く訴えかける事例と言えるでしょう。これは、ウェブアプリケーションエンジニアがチームでAIツールを活用する際に、ツールの使い方だけでなく、人間同士の協調性や成果物の品質に対する責任感を再考するきっかけとなる重要な視点を提供しています。