掲載済み (2025-08-10号)
#001 458文字 • 3分

## Claude Code × serenaでKiro風仕様書駆動開発をやる

掲載情報

2025年8月10日日曜日号 メインジャーナル掲載

概要

https://zenn.dev/sasakir/articles/ecca27ffe5e2ee

詳細内容

## Claude Code × serenaでKiro風仕様書駆動開発をやる https://zenn.dev/sasakir/articles/ecca27ffe5e2ee Claude Code環境でserenaを用いた仕様書駆動開発を実現するため、モード切り替えツールの制約をカスタムコンテキストで解決し、効率的な開発ワークフローを確立します。 **Content Type**: ⚙️ Tools **Scores**: Signal:4/5 | Depth:5/5 | Unique:4/5 | Practical:5/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 90/100 | **Annex Potential**: 87/100 | **Overall**: 88/100 **Topics**: [[serena, Claude Code, 仕様書駆動開発, AIエージェントツール, カスタムコンテキスト]] この記事は、AIコーディングエージェント「serena」をClaude Code環境で利用する際に直面する、ツールの制約と、それらを克服して「Kiro風仕様書駆動開発」を実現する方法を詳細に解説します。主要な課題は、serenaの強力な機能である「switch_modes」ツールや「initial_instructions」ツールが、Claude Codeのide-assistantコンテキストでデフォルト無効化されている点です。これは、内部的なToolMarkerOptionalという仕組みによるもので、開発ワークフローを柔軟に切り替えることができないという問題を引き起こします。 この制約は、計画・実装・デバッグといった開発フェーズ間でスムーズにモードを移行させたいWebアプリケーションエンジニアにとって大きな障壁となります。AIエージェントを活用した効率的な開発では、ツールの動的な制御が不可欠だからです。 著者Sasaki氏は、この問題を解決するために、Claude Code専用のカスタムコンテキスト「ide-assistant-enhanced」の作成を提案します。このカスタムコンテキストでは、デフォルトで無効化されている「switch_modes」と「get_current_config」ツールを明示的に有効化。これにより、onboarding(プロジェクト理解)→ planning(仕様書作成)→ editing(実装)→ interactive(レビュー・最適化)という、Kiroにインスパイアされた4つのフェーズをシームレスに切り替えるワークフローを実現できます。 また、記事ではserenaの各モード(Planning, Editing, Interactive, Onboarding, No-Onboarding)やコンテキスト(IDE-Assistant, Desktop-App, ChatGPT, Agent)の役割を詳細に解説し、Claude Code環境では「initial_instructions」ツールがシステムプロンプトの自動設定により不要であることも明確にしています。 このアプローチにより、エンジニアはserenaの機能を最大限に引き出し、AIを活用したより構造化された効率的な開発サイクルを構築できるようになります。特に、仕様書に基づいた精密な実装や、段階的な対話を通じた品質向上といった、現代の複雑なソフトウェア開発に不可欠なプラクティスをAIと共に実践するための具体的な道筋を示しており、その実用的な価値は非常に高いと言えます。