掲載済み (2025-08-02号)
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## リコー、マルチモーダルLLMの基本モデルと評価環境を無償公開

掲載情報

概要

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000043114.html

詳細内容

## リコー、マルチモーダルLLMの基本モデルと評価環境を無償公開 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000043114.html リコーは、経済産業省とNEDOの「GENIAC」プロジェクトで開発したマルチモーダルLLMの基本モデルと評価環境を無償公開し、日本語文書読解における優れた性能を示しました。 **Content Type**: News & Announcements **Scores**: Signal:5/5 | Depth:3/5 | Unique:3/5 | Practical:4/5 | Anti-Hype:4/5 **Main Journal**: 82/100 | **Annex Potential**: 76/100 | **Overall**: 76/100 **Topics**: [[マルチモーダルLLM, 日本語自然言語処理, GENIACプロジェクト, オープンソースAI, 企業向けAIソリューション]] リコーが、経済産業省とNEDOが推進するGENIACプロジェクトの成果として、日本語のマルチモーダル大規模言語モデル(LMM)の基本モデルと評価環境を無償公開しました。このモデルは、図表を含む日本語文書の読解において、視覚情報とテキスト情報の両方を参照する質問応答データセット「JDocQA」と独自ベンチマークで高い性能を確認済みで、Hugging Faceで利用可能です。 Webアプリケーションエンジニアにとって、この発表は大きな意味を持ちます。まず、日本語に特化したマルチモーダルLLMが無料で提供されることで、企業内の複雑な文書処理や顧客対応など、これまでAI適用が難しかった領域に新たな道が開かれます。例えば、PDF形式の契約書から特定情報を抽出し、それを基にアプリケーションで自動処理するシステムや、画像を含むレポートの内容を理解し要約する機能など、高度な情報解析を組み込んだWebサービス開発が加速するでしょう。これにより、データ入力の自動化、顧客サポートの効率化、社内ナレッジベースの高度化など、実用的なソリューション構築の敷居が大きく下がります。 特に、ドキュメントに特化した「リーズニング性能」の向上を目指すリコーの今後の開発は、多段推論を必要とする複雑な業務プロセスをAIで自動化する可能性を秘めています。これは、単なる情報検索を超え、論理的な判断を伴うAIエージェントをWebアプリケーションに組み込むための基盤となり、日本企業特有のドキュメント文化に最適化されたAI活用を促進し、業務革新と付加価値の高い働き方への貢献が期待されます。