概要
https://developer.hatenastaff.com/entry/2025/07/15/121147
詳細内容
## Devinにはてラボのサービスを作ってもらったので、かかった費用を大公開
https://developer.hatenastaff.com/entry/2025/07/15/121147
はてなのエンジニアがDevinを活用し、Pocketからブックマークデータを移行するツールを開発した費用とプロセスを公開。
[[AIエージェント開発, Devin, 開発コスト, Webアプリケーション開発, OAuth連携]]
この記事では、はてなのエンジニアがAIエージェント「Devin」を用いて、Pocketから「はてなブックマーク」へデータを移行するウェブアプリケーションを開発した具体的な事例と、その開発にかかった費用が詳細に公開されています。特筆すべきは、GitHubリポジトリの作成と最初のコミット以外は、人間が一切コミットせずにDevinのみで開発を進めた点です。総費用は92.19 ACU(約184.38ドル、日本円で約3万円弱)で、特にOAuth 1.0aの実装に多くのACUを消費したことが示されています。Devinを活用することで、タスクをIssueとして与えるだけで実装が進み、UIデザインの指示なしに適切なUIが生成されるなど、開発者の思考プロセスを大幅にスキップできる点が強調されています。一方で、OAuthのような複雑な仕様では、人間による介入やより詳細な仕様書の提供が効率化に繋がる可能性も示唆されており、AIエージェントの得意分野と限界が浮き彫りになっています。
**編集者ノート**: この記事は、AIエージェント「Devin」を実際のウェブアプリケーション開発に導入した、非常に貴重な実例を費用まで含めて公開している点で注目に値します。ウェブアプリケーションエンジニアの視点から見ると、AIエージェントが定型的なタスクやUI生成を自動化し、開発速度を劇的に向上させる可能性を示しています。特に、開発者の「思考プロセスをスキップできる」という点は、アイデア出しからプロトタイプ作成までのリードタイムを短縮し、より多くの試行錯誤を可能にするでしょう。しかし、OAuth 1.0aのような複雑なプロトコル連携においては、AIエージェントへの指示の出し方や、人間による適切な介入が依然として重要であることも示唆しています。これは、AIエージェントが進化しても、エンジニアの役割が「コードを書く」から「AIを効果的にディレクションし、複雑な問題を解決する」方向へシフトしていくことを明確に示唆しています。将来的には、AIエージェントとの協調開発が主流となり、エンジニアはより高次の設計やアーキテクチャ、そして「プロンプトエンジニアリング」に注力するようになるでしょう。