掲載済み (2025-07-12号)
#019 497文字 • 3分

## 退屈なことは Devin にやらせよう: Booster開発チームでのリアルなAI活用事例

掲載情報

2025年7月12日土曜日号 メインジャーナル掲載

概要

https://tech.repro.io/entry/2025/07/08/151618

詳細内容

## 退屈なことは Devin にやらせよう: Booster開発チームでのリアルなAI活用事例 https://tech.repro.io/entry/2025/07/08/151618 Repro Booster開発チームは、自律型AIエージェントDevinを中心に、開発、コードレビュー、ドキュメント作成、カスタマーサポート、レポーティングといった多岐にわたる業務でAIを積極的に活用し、プロダクト開発の効率を大幅に向上させていると報告する。 [[AIエージェント, Devin, Agentic Coding, コードレビュー, 開発効率化]] Repro Booster開発チームは、AIエージェントDevinを核として、開発プロセス全体にわたるAI活用事例を具体的に紹介しています。特に注目すべきは、Devinが単なるコード生成ツールに留まらず、バグ修正、Pull Request作成、さらには人間からのレビューコメントを反映した修正まで自律的に行う点です。初期は「ジュニアエンジニア」レベルだったDevinが、Knowledge機能による学習とモデル自体の性能向上により、そのアウトプットの質を飛躍的に高めていることが強調されています。また、個々のエンジニアがCursor、Claude Code、GitHub Copilotといったツールを使い分けるAgentic Codingの実践や、Devinが作成したPRをGoogle GeminiがレビューするというAI同士のコードレビューの試みも紹介されており、異なるAIモデルの組み合わせによる相乗効果が示唆されています。さらに、ドキュメント作成(PRD、ADR)やカスタマーサポートにおける一次調査、社内レポーティングといった周辺業務へのAI適用も進んでおり、AIが業務フローに深く組み込まれ、組織全体の知識資産化に貢献する「AI in the Loop」の概念が実践されている点が重要です。 --- **編集者ノート**: この記事は、AIエージェントが単なるツールではなく、チームの一員として開発プロセスに深く統合され、具体的な成果を出している現状を明確に示しています。特に、Devinの「Knowledge機能」による継続的な学習と、AI同士のコードレビューという試みは、今後の開発ワークフローの方向性を指し示しています。Webアプリケーションエンジニアとしては、AIがコード生成だけでなく、ドキュメント作成やカスタマーサポートといった周辺業務までカバーし始めている点に注目すべきです。これにより、我々はより本質的な設計やアーキテクチャの課題に集中できるようになるでしょう。近い将来、AIが生成したコードを別のAIがレビューし、人間は最終承認と高レベルな意思決定に特化する「AI駆動型開発」が標準となることを予見させます。今からAIとの協調作業に慣れ、その能力を最大限に引き出すスキルを磨くことが、競争力を維持する鍵となるでしょう。