掲載済み (2025-07-12号)
#015 390文字 • 2分

## Cursorの価格設定変更の騒動について

掲載情報

2025年7月12日土曜日号 メインジャーナル掲載

概要

https://blog.lai.so/cursor-pricing/

詳細内容

## Cursorの価格設定変更の騒動について https://blog.lai.so/cursor-pricing/ Cursorが2025年6月にコーディングAIアシスタントの料金体系を大幅に変更し、ユーザーの混乱と業界の価格競争への影響を引き起こした。 [[AIコーディング, 料金モデル, 開発ツール, SaaSビジネス, トークン課金]] Cursorは2025年6月、月額20ドルのProプランを「リクエスト数制限」から「トークン使用量制限」へと変更し、新たに月額200ドルのUltraプランを導入しました。この変更は、特に「無制限」と謳われていたProプランの利用者が、予期せぬトークン超過料金を請求される事態を招き、多くの混乱を引き起こしました。Cursor側は、Claude 4 OpusやSonnetといった高コストモデルの利用が増加したことによるコスト管理が変更の主な動機であると説明しています。この事態を受け、Cursorは6月16日から7月4日までの間に発生した予期せぬ請求に対して全額返金することを約束しました。この動きは、コーディングアシスタント業界における価格競争が、投資に支えられた低価格競争から、持続可能なコスト比率に基づいた新たな価格トレンドへと移行している可能性を示唆しています。 --- **編集者ノート**: このCursorの料金モデル変更は、Webアプリケーションエンジニアにとって非常に重要なシグナルです。これまでAIコーディングアシスタントは「安価で無制限に近い」という幻想を抱かせてきましたが、今回の件は、AIモデルの利用コストがSaaSのビジネスモデルに直接影響を与え始めている現実を突きつけました。特にClaude Opusのような高性能モデルの利用がコスト増に直結するという事実は、今後、開発者がどのAIモデルを、どの程度利用するかを意識的に選択する必要があることを意味します。将来的には、AIアシスタントの利用がプロジェクトの予算に直接影響を与えるようになり、コスト効率の良いAI活用戦略が求められるでしょう。これは、単なるツールの選択ではなく、開発ワークフロー全体の設計思想に影響を与えるトレンドとなる可能性が高いと予測します。